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治りにくい患者さん、治りやすい患者さんについて

何事にも言えることですが、自分事にできている人はよくなる傾向にあるし、そうでない方の場合は正直難しい面があります。

体が痛いといってこられる方にも、いろんな背景があります。

痛みが出てるということは体が悲鳴を上げているということですが、治療してなければ当たり前。

例えばストレッチして痛い、それは、それ以上伸ばすと筋肉を傷めるから痛みが出ます。

痛みは黄信号、これ以上やるとダメだよ、と体が教えてくれています。

その手前の段階があったわけで、ちゃんと自分と向き合っていればそこまで悪くならなかった可能性もあります。

僕自身は、これまで慢性痛の多くの方を改善させてきた経験がありますが、それはちょっと知識や経験が一般の方より多いというだけ。

もっと大事なことは、治りにくい人は他力本願、治っていく人は自分事、だということ。

痛みをとっていくうえで運動療法の次に効果があるのは認知行動療法と言われるものです。

日々感じたことやったことの記録をつける、とかですね。

ちょっと触れただけで痛い、という人、同じ刺激でも1で感じる人もいれば、10で感じる人がいる。

その刺激がどれくらいだったかを自分で認識理解していく。

これは、自分で自分の体を理解しようとする、考えようとすることと一緒ですよね。

運動療法は認知行動療法でもあります。

ちゃんと動けないということは、どこかが代わりに負担している、というのを知ることでもあります。

自分の体の状態を知って向き合って改善しようとする人はよくなっていくし、いやいや自分は悪くない、知りたくもない、という方は変わりません。

自分で自分のことはわかっているようでわからないもの。ほんとによくなりたいのであれば、自分ひとりの力ではなく、他力本願でもなく一緒に改善していきましょう。

病院でも薬だけ、整骨院でもはぐらかされて通わされる、症状だけみるのではなく、精一杯その人自身を診ていくというのは、保険診療の範疇では出来ないことです。

人生の3分の1を車いすで過ごすのか、自分の足で過ごすのかは全然違いますよ。

なんか長々と書いてしまいましたが、一緒に改善していければと思います。

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