腰痛、膝痛改善のための歩行について
ウォーキングが体にいいと言われますが、日常生活で正しく歩けている人を見かけることはほぼありません。ここでは腰痛や膝痛にならない人間本来の歩き方についてお話したいと思います。歩くとは、単に「足を前に出す」ことが歩行ではありません。本来の歩行では、体幹部や重心を前に運ぶことが重要になってきます。
「足を前に出す歩き方」の問題点
一般的に「歩く」と聞くと、「足を前に出すこと」だと思いがちですが、これは 行進型の歩き方 になりやすく、以下の問題を引き起こします。
- 重心移動が不十分
- 足を前に出すことばかり意識すると、体幹や重心が適切に移動せず、結果的にバランスを崩しやすくなります。
- 足は前に出ているのに、重心は後ろに残るため、歩行がスムーズになりません。
- 運動神経の切り替えができない
- 本来、歩くときには 「前進モード」への神経切り替え が必要です。
- しかし、「足を前に出す」ことを意識しすぎると、切り替えがうまくいかず、体が前に進まずに「後ろに戻る」感覚になりやすいです。
- ブレーキをかけたまま歩くことで痛みが出る
- 通常の歩行では、片足が地面に着くと、重心がスムーズに移動し、次の一歩へと繋がります。
- しかし、「足を前に出す」ことを意識しすぎると、かかとで着地する際に ブレーキがかかりやすく なります。
- その結果、膝や股関節に負担がかかり、歩き始めの膝の痛みなどが生じやすくなります。
正しい歩き方のポイント
- 足を前に出すのではなく、重心を前に運ぶ
- 後ろ足は体幹部よりも後ろに行く(推進力を生む)
- 歩くときの上半身の使い方も意識する(体幹がついてこないとバランスが崩れる)
このように、「歩く」とは 単に足を前に出すことではなく、体全体を前に進める動作 であることを理解し、意識してみることが大切です。
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